台風などの災害に備えて

2022年7月4日

上下水道部では、災害発生時における飲料水・生活用水の確保や大雨が降った場合に発生する内水の被害を図示した内水ハザードマップの作成など、様々な取り組みを行っています。

災害時には、停電や水道管の破損により断水したり、雨水管や水路などの排水能力を上回る大雨により家屋が浸水することがあります。

各ご家庭で水の備蓄や、ご自宅周辺の浸水の危険性を把握し、いざというときのための備えを日ごろから心掛けてください。

飲料水の備蓄

人間が生命を維持するために必要な水の量は「成人で1日2リットルから2.5リットル」といわれています。
これに若干の余裕を加えた3リットルを3日分程度(1人あたり9リットル程度)、日ごろから備蓄しておきましょう。

水道水の備蓄方法

  1. 最初に手をよく洗う
    手にはたくさんの細菌がついていますので、きれいに洗ってから作業をはじめましょう。
  2. 新しいポリ容器を用意し、水道水で十分洗浄する
    ポリ容器は10リットル程度の大きさが適当です。
    水は1リットル=1キログラムとなるため、大きすぎると持ち運びや水の交換がしにくくなります。
  3. 空気が残らないよう容器に水を満たし、ふたをしっかり締める
    容器に入れた後は、直射日光の当たらない、風通しのよいところで保管してください。

水道水の保存期間は約3日間

水道水を飲用に問題なく使用できる期間は、3日間が目安です。

水道水は、病原菌で汚染されることがないように、塩素で消毒しており、蛇口で1リットルあたり0.1ミリグラム以上の塩素(遊離残留塩素)があることが法律で定められています。
水道水の中に残っている消毒効果のある塩素を残留塩素といい、残留塩素があるうちは、細菌は繁殖しません。

残留塩素はなくなりやすく、水の保存方法により減少する割合が異なります。飲み水としてより安全に使いたい場合は、毎日取り替えることをお勧めします。また、取り替えた水は、お風呂などの雑用水としてご使用ください。

※水道水のほか、災害備蓄水として約5年間保存できる水も市販されています。必要に応じてご利用ください。

生活用水の備蓄

台風に伴う停電などによって水道が使えなくなった場合など、避難は必要ではないものの、水を通常どおり使えないことで生活に支障をきたすことがあります。
飲料水のほか、トイレや洗い物などに使用する生活用水も、お風呂の残り湯をそのままため置きしておくなどして、できる限り備蓄しておきましょう。

内水ハザードマップ(浸水の危険性の把握)

既存の雨水管や水路などの排水能力を上回った大雨が降った場合に発生する内水の被害(内水はん濫)を浸水想定区域図として図示しています。

「柏原市総合防災マップ」とともに、各ご家庭でご確認いただき、自宅やその周辺での内水による浸水の危険性を把握し、いざというとき、自分自身で取り組む「自助」や、周囲の方々と力を合わせて取り組む「共助」の避難行動にお役立てください。

内水ハザードマップ表紙