子宮頸がん予防ワクチン接種(キャッチアップ世代の方へ)について

2023年3月31日

 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方に対して公平な接種機会を確保する観点から、積極的な勧奨を差し控えている間に定期接種の対象であった平成9年4月2日~平成19年4月1日生まれの女子をキャッチアップ接種の対象として、令和7年3月31日まで定期予防接種として無料で接種できます。

 接種を希望される方は、厚生労働省発行のリーフレット等をご確認いただき、子宮頸がん予防ワクチン接種の有効性及び安全性等について、十分理解していただいた上で接種してください。

※令和5年4月1日より、9価ワクチン(シルガード9)が定期接種化されました!

 キャッチアップ接種対象者で、過去に自費で接種をした方(※令和4年4月1日時点で柏原市に住民登録のある方)への償還払いについては、こちらのページをご確認ください。

予防接種の効果について

  • 子宮頸がんは、日本で毎年、約1.1万人の女性がかかる病気で、約2,900人の女性が亡くなっています。20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も約1,000人います。
  • 子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんで、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因と考えられています。
  • 子宮頸がん予防ワクチンはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防します。また、子宮頸がんを予防する効果があることも分かってきています。定期接種で受けられる2価ワクチン(サーバリックス)・4価ワクチン(ガーダシル)は、子宮頸がんの原因の50~70%を占める、2種類・4種類のHPVの感染を予防することができます。9価ワクチン(シルガード9)は、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、7種類のHPVの感染を予防することができます。
  • HPV感染症の子宮病変に対するHPVワクチンの有効性は、20歳頃の初回接種までは一定程度の有効性が保たれます。性交経験がない場合はそれ以上の年齢についても一定程度の有効性があることが示されています。また、従来の定期接種の対象年齢を超えて接種を実施した場合においても、明らかな安全性の懸念は示されていません。
  • 子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がんの原因となるすべてのHPVに予防効果があるわけではないため、ワクチン接種をした方も20歳になったら、2年に1度の子宮頸がん検診をお勧めします。

接種対象者

平成9年4月2日~平成19年4月1日の間に生まれた女子

※過去に3回接種をされている方は対象外です。

接種期間

令和7年3月31日まで

接種方法

子宮頸がんの発症の原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)感染症を防ぐことができる定期予防接種に使用されるワクチンは、3種類(サーバリックス、ガーダシル、シルガード9)あります。
2価ワクチン(サーバリックス)と4価ワクチン(ガーダシル)は、子宮頸がんを予防する効果は同じで、どちらも合計3回接種する必要があります。9価ワクチン(シルガード9)は1回目接種時点の年齢や接種間隔によって接種回数が変わります。

※妊娠中もしくは、妊娠している可能性がある場合は、原則、接種できません。

※過去に1回または2回の子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の接種歴があり、長期にわたり接種を中断していた方は、接種を1回目からやり直すことなく、残りの回数(2,3回目又は3回目)を接種してください。

※原則、いずれかの種類のワクチンを使用し、同じワクチンで接種完了するようにしてください。

2価ワクチンと9価ワクチン、4価ワクチンと9価ワクチンは交互接種可能です(キャッチアップ接種も含みます)。その場合、接種間隔は9価ワクチンの3回接種に合わせてください。ただし、2価ワクチンと4価ワクチンの交互接種は今後もできません。

※過去に受けたHPVワクチンの種類が不明の場合、異なるHPVワクチンが接種される可能性があるため、ワクチンの互換性に関する安全性、免疫原性及び有効性について、医師と被接種者とで十分に相談した上で、接種するHPVワクチンの種類を選択してください。

 

<2価ワクチン(サーバリックス)を使用する場合>

【標準的な接種間隔】

1回目接種⇒1か月あけて2回目接種⇒1回目から6か月あけて3回目接種

 

<4価ワクチン(ガーダシル)を使用する場合>

【標準的な接種間隔】

1回目接種⇒2か月あけて2回目接種⇒1回目から6か月あけて3回目接種

 

<9価ワクチン(シルガード9)を使用する場合>

・1回目接種時点で15歳未満の場合

【標準的な接種間隔】

1回目接種⇒6か月あけて2回目接種

 

・1回目接種時点で15歳以上の場合

【標準的な接種間隔】

1回目接種⇒2か月あけて2回目接種⇒1回目から6月あけて3回目接種

接種当日の持ち物

・接種の際には、必ず母子健康手帳、本人確認書類(健康保険証、マイナンバーカードなど)を持参してください。

(予防接種予診票は、市内の実施医療機関にあります。)

接種場所

実施医療機関で接種してください。(事前に予約が必要な場合があります)

※神田医院は高校1年生相当の女性、キャッチアップ接種対象者のみ9価ワクチンで実施。

接種時の留意事項について

  • 接種当日は、普段と体調が変わりないか確認してください。※37.5℃以上の明らかな発熱がある場合は接種できません。

<新型コロナワクチンとの接種間隔について>

 新型コロナウイルスワクチンを接種する場合は、新型コロナワクチンの接種の前後13日以上の間隔をあけて接種してください。

予防接種の副反応ついて

  • 痛みや緊張等によって接種直後に一時的に失神や立ちくらみ等が生じることがあります。接種後30分程度は安静にしてください。
  • 子宮頸がん予防ワクチンは、筋肉注射であり、接種を受けた部分の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがあります。
  • 接種後に気になる症状や体調の変化が現れたら、まずは接種を行った医療機関などの医師にご相談ください。

厚生労働省ホームページ・大阪府ホームページのリンクについて

お問い合わせ

健康づくり課
電話072-920-7381