柏原市立歴史資料館 スポット展示
2024年9月13日
常設展示室入口横で行っているミニ展示です。寄贈資料のほか、発掘調査の速報展など、およそ2か月ごとに展示替えしています。
9~10月のテーマ
『こんなモノをいただきました‐酒造の道具・矢立-』
展示期間
令和6年8月27日(火)~令和6年10月27日(日)
概要
9~10月期は、新たに当館にご寄贈いただいた、酒造の道具・矢立(やだて)などを展示しています。なお、今回の展示は、9名の博物館実習生が担当しました。
1.まず、「柏原と酒造」のコーナーでは、現 柏原市古町の造り酒屋で使用されていた、酒樽や前掛け、暖気樽など、日本酒づくりでおなじみの道具を展示しています。通い徳利を酒屋さんに持っていって、陶器製の酒樽からその場所でつくられたお酒を注いでもらい、家に帰って呑む、というのは、今ではほとんど失われてしまった光景ですが、容器の節約にもなり、ある意味で「エコ」な暮らし方かもしれません。
2.次に、「矢立」は、聞きなれない道具ですが、筆、筆入れと墨汁をしみこませたものをセットにした道具で、万年筆や鉛筆がなかった時代、旅先や外で文字を書くのに使用した便利グッズです。やがて、こまかな細工を施した工芸品も現われました。今回は、江戸時代の旅人風のマネキンを横に置いて、矢立の「持ち方」も展示しています。
今年も、2つの新蔵資料にじっくり向き合って、学芸員の卵たちが、新しい感性で展示を構築してくれました。
ぜひ、この機会をお見逃しなく!