1.はじめに
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下水道は、生活環境の改善、市街地における浸水の解消や河川・水路等の水質保全など、安全で快適な街づくりに不可欠な都市基盤施設です。
これからの時代、資源とエネルギーを大量に消費しつつ、快適な環境を求めるといった今までの方法論、手法、価値観などから離脱し、地球環境を保全して自然とどう共生していくかとの観点が求められています。
新しい下水道の役割、機能も、時代に即した視点に立ち、市民の皆様の生きがいを生み出す環境の創造にいかに貢献できるかといったことを考えていかなければなりません。
また、昨今、各地で異常気象による局地的な集中豪雨による浸水被害が多く発生しており、下水道に求められる役割は大きくなっています。
しかしながら、下水道事業は長期にわたって多額の費用を必要とし、その財源の多くは起債(借金)に頼らざるを得ず、このことは後年度における大きな財政的負担となるため、経費の節減をはじめ、業務の効率化・合理化を図って事業を推進していかなければなりません。
21世紀社会は、暮らしの質をさらに向上させ、人々の心の癒し、安らぎ、潤いが感じられるような空間、すなわち「美しく良好な環境」を創造し、「安全な暮らし」と「活力ある社会」を実現していくことが大きな課題です。 |
2.計画と整備状況
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(1)計画について
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本市の下水道計画は、市域の中心部を流れる大和川を境に、北側の区域を「寝屋川南部流域関連公共下水道」(流域下水道川俣処理場関連区域)と称し、長瀬川以東を柏原東排水区(分流式)、以西を柏原西排水区(合流式)として計画しています。
この区域の主要な管渠は、柏原東排水区の汚水幹線として流域下水道柏原・八尾幹線と本市の幹線として法善寺幹線と高井田上市幹線の併せて3幹線、雨水幹線として平野法善寺雨水幹線、法善寺雨水幹線、堅下雨水幹線及び恩智川雨水幹線の4幹線で計画しています。
また、柏原西排水区の幹線としては、流域下水道 飛行場北幹線と飛行場南幹線及び、本市の幹線として堂島幹線、本郷幹線と大正幹線の併せて5幹線で計画しています。
大和川より南側の区域は「大和川下流東部流域関連公共下水道」(流域下水道大井処理場関連区域)と称し、全域を国分排水区(分流式)として計画しています。
この区域の主要な管渠及び施設は、汚水幹線として流域下水道石川右岸T幹線と本市の幹線として円明幹線、国分本町幹線および田辺国分幹線の併せて4幹線、雨水にかかる施設及び幹線として片山雨水ポンプ場と片山雨水幹線、国分第1ポンプ場、国分第2ポンプ場と国分本町雨水幹線および田辺国分雨水幹線、国分市場第1雨水ポンプ場、国分市場第2雨水ポンプ場と国分市場雨水幹線の5ポンプ場施設と4幹線で計画しています。
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(2)整備状況について |
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ア、汚水整備状況 |
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本市は、流域下水道の最上流域に位置するため、近隣各市に比べ流域下水道幹線の市域への到達が遅くなり、昭和61年度より整備着手し、供用開始が平成元年度でした。
汚水管渠の整備進捗については、「21世紀初頭の普及率50%」の長期目標を掲げ、公共下水道整備第1次五箇年計画(S61〜H2年度)では普及率11.1%、第2次五箇年計画(H3〜H7年度)では普及率32.0%、第3次五箇年計画(H8〜H12年度)では普 及率53.9%となり、長期目標値を上回る進捗でした。
その後、「第3次 柏原市総合計画」における平成22年度末の目標普及率75%に向け、第4次五箇年計画(H13〜H17年度)を策定し、現在では普及率約67.0%の状況となっています。
なお、昭和61年から平成17年の20年間の整備期間における年平均普及率3.35%は、同期間における全国の平均普及率1.69%、大阪府下の平均普及率2.47%を大幅に上回る進捗実績となっています。
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イ、雨水整備状況 |
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公共下水道事業としての雨水管渠整備は、大阪府一級河川恩智川の改修に整合して昭和46年に柏原東排水区より整備を着手しました。
各排水区の整備状況については、柏原東排水区は市街地の整備が概ね完了しています。
柏原西排水区は排除方式が合流式のため、流域下水道幹線事業に整合した整備計画として、平成元年より整備を進めています。
国分排水区については、昭和37年度に国分第1雨水ポンプ場(排水能力1.0t/秒)、昭和60年度に国分第2雨水ポンプ場(排水能力7.0t/秒)を供用開始しました。
また、昭和57年8月に生じた豪雨災害を契機に、昭和59年度に市場浸水対策ポンプ場(排水能力1.5t/秒)、さらに、昭和60年度に片山浸水対策ポンプ場(排水能力1.5t/秒)、昭和61年度に円明浸水対策ポンプ場(排水能力1.5t/秒)を供用開始して雨水排水を行っています。
石川、片山、玉手、円明地域の抜本的な浸水解消に向けた片山雨水ポンプ場も、平成14年度より建設に着手しました。国分市場地区の浸水安全度の向上に向けては、国分市場浸水対策ポンプ場を公共下水道事業国分市場第1雨水ポンプ場に名称変更し、平成14年度より排水能力を50%向上(排水能力2.3t/秒)させる工事に着手しました。
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3.公共下水道整備第5次五箇年計画
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公共下水道第5次五箇年計画(平成18年度〜平成22年度)の整備方針として、次の3項目を掲げそれぞれの目標達成に向けて整備推進を図るものとします。 |
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(整備方針 1) |
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『汚水整備の積極的な推進』 |
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本市の「第3次 柏原市総合計画」では、平成22年度末の目標普及率は75%ですが、より多くの市民の皆様に下水道を利用していただけるように、目標普及率を80%にまで高め、この目標に向けて効率的かつ事業効果の高い整備を進めていきます。
また、行財政改革が重要課題とされている中で、経営の効率化・健全化に努め、経理内容の明確化・透明性の向上の観点から、公営企業会計の導入を目指します。 |
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(整備方針 2) |
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『浸水対策の推進』 |
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国分市場及び片山、石川、玉手、円明地区の抜本的な浸水解消に向けて、平成20年度末に国分市場第1雨水ポンプ場、平成22年度末に片山雨水ポンプ場の供用開始に向け、引き続き整備していきます。 |
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(整備方針 3) |
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『生活排水対策事業の着手』 |
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公共下水道の計画区域外と公共下水道の計画区域内であっても、当分の間整備が見込まれない地域において合併処理浄化槽の補助事業を実施します。 |
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以上の整備方針に向け、次のとおりの事業計画を定めます。 |
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(1)汚水整備計画 |
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高井田台の20haの区域について公共下水道への接続切り替えを実施し、各排水区とも面整備に重点をおき、地域の特性を勘案しながら効率的かつ事業効果の高い整備計画として、下表のとおりの整備を進めます。
計画期間内で普及率13%の向上を図り、平成22年度末に目標普及率80%を達成させます。 |
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排水区
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5次5計整備量 |
平成22年度末・整備状況(計画値) |
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整備面積(ha) |
整備人口(人) |
計画面積(ha) |
整備面積(ha) |
面整備率(%) |
整備人口(人) |
普及率(%) |
| 柏原東 |
58 |
3,300 |
328 |
246 |
75 |
26,900 |
90 |
| 柏原西 |
21 |
1,800 |
135 |
100 |
74 |
9,200 |
73 |
| 国 分 |
44 |
4,900 |
504 |
300 |
60 |
25,600 |
77 |
| 市 計 |
123 |
10,000 |
967 |
646 |
67 |
61,700 |
80 |
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(2)雨水整備計画 |
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市街地の浸水解消を図り、安全で安心して暮らせる街づくりに向けて浸水安全度の向上を図ります。特に、片山、石川、玉手、円明、国分市場の各地区の抜本的な浸水解消に向け、次の整備を進めます。
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ア |
石川・片山・玉手・円明地区の排水施設の整備・改良を進めるとともに、平成14年度から着手している片山雨水ポンプ場を平成22年度末に完成させ、供用開始(排水能力9.0t/秒)します。 |
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イ |
国分市場地域の浸水解消に向けて、現況排水能力1.5t/秒の国分市場第1雨水ポンプ場を平成20年度に排水能力2.3t/秒に向上させます。 |
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(3)生活排水対策事業の着手 |
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都市圏において、河川・水路の水質は、昭和40年代以降の高度経済成長に伴って水質が悪化しました。その後、各自治体で下水道整備が本格的に進められ、徐々に汚濁負荷は減少ししつありますが、依然として良好な水環境であるとは言えない状況です。
本市においては、公共用水域の水質汚濁を防止し、河川・水路を良好な環境に蘇えらせるため、下水道の推進はもとより、公共下水道計画区域に入っていない地域(横尾、畑、本堂、峠、及び青谷の一部の地域)並びに、公共下水道の計画区域内にあっても下水道整備が当分の間見込まれない地域の生活排水対策を推し進める必要があります。
この対策として、し尿と家庭の生活雑排水の処理が同時に出来る合併処理浄化槽設置を推奨することとし、その費用の一部を補助する制度を、平成18年度中において、国及び府へ事業認可取得の手続きを行い、平成19年度より補助制度を始めます。
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4.おわりに
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近年の社会情勢を考えると、下水道をはじめとする公共事業を取り巻く状況は大変厳しく、今後は更なる効率的・効果的かつ経済的な整備が求められています。
下水道は、日常生活や生産活動から排出される汚水や自然現象である雨水を下水として受入れ、処理し、また排水することにより市民の生活環境の改善と生命・財産の保全や生態系の再生に大きく寄与する都市施設であり、この目的に向けて「公共下水道整備第5次五箇年計画」を推進し、「山と川の自然と調和したやすらぎのある環境都市」づくりに努めます。 |

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