長瀬川・玉串川が世界かんがい施設遺産に!

2018年8月15日 (文化財課)

 平成30年8月13日、国際かんがい排水委員会による第69回国際執行理事会において「大和川分水築留掛かり(やまとがわぶんすいつきどめかかり)」が世界かんがい施設遺産に登録されました。

 世界かんがい施設遺産とは、かんがいに対する理解醸成とかんがい施設の適切な保全を目的とした国際かんがい排水委員会が2014年に創設した制度で、建設から100年以上経過し、かんがい農業の発展に貢献したもの、卓越した技術により建設されたもの等、歴史的・技術的・社会的価値のあるかんがい施設を登録・表彰しています。

 日本では2017年までに31の施設が登録され、今回新たに登録された4施設のなかに「大和川分水築留掛かり」が選ばれました。「大和川分水築留掛かり」は、柏原市上市の築留二番樋・三番樋から八尾市・東大阪市へ流れる長瀬川と玉串川のことです。この2つの川は、1704年の大和川付け替え後、旧大和川の跡に造られた用水路で、この用水が流域の75か村の田畑(約4000ヘクタール)に利用されてきました。75か村によって用水路を維持管理する「築留樋組」が組織され、これが現在の築留土地改良区へと続いています。

 世界かんがい施設遺産に登録された理由には、大和川付け替えという歴史的な背景や、75か村で共同管理されてきた事実、流域の発展に果たしてきた役割などが高く評価されたからでしょう。築留は大和川付け替え地点として知られていましたが、これからは貴重なかんがい施設のある場所としても注目されるのではないでしょうか。

 歴史資料館では、今回の登録を記念して関連するパネルを展示しています。現地とあわせて、ぜひ当館にもお越しください。

現在の大和川から長瀬川・玉串川へ取水する築留二番樋【登録有形文化財】

築留・青地樋用水組合村々絵図(小山家文書、左から玉串川、長瀬川、平野川)

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