日本脳炎ワクチンの特例措置について
特例措置とは
日本脳炎の予防接種は、旧ワクチンによる重篤な副反応の発症をうけて平成17年5月30日から平成21年3月末までは、積極的な接種勧奨を差し控えられていました。現在は、新ワクチンが開発され積極的な接種が勧められていますので、接種の機会を逃された可能性のある方に対して、特例措置による定期の予防接種(無料)が受けられます。
この機会に母子健康手帳で日本脳炎の接種状況をご確認いただき、接種が完了されていない場合は、次の接種方法を参考に接種を済ませましょう。
日本脳炎とは
日本脳炎ウイルスを、蚊(コガタアカイエカ)によって媒介され感染する病気です。発病すると、高熱・頭痛・嘔吐・意識障害・けいれんなどの症状を示し、急性脳炎になります。脳炎になると約20%~40%程度が死亡するといわれ、回復しても運動機能や知能に後遺症を残す例が多い感染症です。
- 定期で受ける日本脳炎の予防接種 -
対象年齢 | 回数 | 接種方法 |
1期初回 3歳~7歳6か月 |
2回 | 6日から28日の間隔において |
1期追加 3歳~7歳6カ月未満 |
1回 | 1期初回(2回)終了後おおむね1年あける |
2期 9歳~13歳未満 |
1回 | 9歳になってから |
対象と回数
次の人は【特例措置対象者】となり、接種方法が異なります。
【特例措置対象者】
・平成7年4月2日~平成19年4月1日生まれで20歳になる1日前までの人
・平成19年4月2日~平成21年10月1日
特例措置対象者 | 接種歴 | その後の接種方法 |
平成7年4月2日~ 平成19年4月1日生まれで 20歳になる1日前までの人 |
全く接種していない |
1回目と2回目:6日以上の間隔をあけて接種 3回目:2回目から6か月以上あけて接種 |
1期のうち1回のみ接種済 |
2回目と3回目:6日以上の間隔をあけて接種 4回目:9歳以上で20歳になる1日前までに、3回目から6日以上間隔をあけて接種 |
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1期のうち2回接種済 |
3回目:2回目から6日以上の間隔をあけて接種 4回目:9歳以上で20歳になる1日前までに、3回目から6日以上間隔をあけて接種 |
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1期のうち3回接種済 | 4回目:9歳以上で20歳になる1日前までに、 3回目から6日以上間隔をあけて接種 |
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2期(4回目)の接種は、1期追加(3回目)接種後6日以上間隔をあけて接種することができますが、おおむね5年程あけることが望ましいとされています。 |
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平成7年4月2日~平成19年4月1日生まれで20歳になる1日前までの、詳細はこちらから |
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平成19年4月2日~ |
平成22年3月31日ま |
2回目と3回目:6日以上の間隔をあけて計3回に |
平成22年3月31日ま |
1回目と2回目:6日以上の間隔をあけて接種 |
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※ 4回目の定期接種は、標準的な接種として、5年程度あけることが望ましいとされていますが、法令で3回目の接種から6日以上の間隔をおけば接種可能となっていますので、13歳になる1日前までに接種をしてください。 |
副反応
主なものは、発熱、咳、鼻水、注射部位紅斑であり、これらの副反応のほとんどは接種3日後までにみられます。重大な副反応としてショック、アナフィラキシー様症状、急性散在性脳脊髄炎、けいれん、血小板減少性紫斑病が現れることがあります。
高熱、けいれん等の異常な症状が出た場合には、速やかに医師の診察を受けてください。
接種場所
柏原市内の指定医療機関
八尾市、東大阪市の取扱医療機関でも接種できます。
接種方法
直接医療機関に予約をし、原則保護者が同伴して母子健康手帳を持参し、接種してください。(13歳以上の人で、あらかじめ、接種することの保護者の同意を予診票上の保護者自署欄にて確認できた人又は、同意書を提出された人については保護者の同伴を要しません)
予診票は各医療機関にあります。
委任状及び同意書
その他の事項
長期にわたり療養が必要とする疾病にかかったことにより定期予防接種を受けられなかった人について
日本脳炎や、日本脳炎ワクチンについて、詳しい情報をお知らせしています。
PDF 日本脳炎ワクチン接種に関するQ&A [197KB]