歴史散策も併せて開催される 恩智川クリーンアップの当日

2015年3月16日

 3月15日に行われた恩智川クリーンアップの当日、参加者らを対象にした歴史散策も併せて行われ、希望者ら計約20人が、平安時代の歌人・在原業平(ありわらのなりひら)が歩いたという業平道(なりひらみち)の散策を楽しんだ。

 散策コースは、平野スポーツ広場(同市平野1)から鐸比古鐸比売(ぬでひこぬでひめ)神社(大県4)や若倭彦(わかやまとひこ)神社(同平野2)などを巡り、同市の子育てサロン「ほのぼのかたしも」(同平野1)まで約4キロのフルコースと途中をカットした約2キロのハーフコースの2コース。午前10時出発(フルコース)と午前10時45分出発(ハーフコース)に分かれ、柏原市市民歴史クラブの長澤星二会長や同市教育委員会文化財課の山根航さんらがガイドした。

 在原業平は、平安時代初期の歌人で、「伊勢物語」の主人公とされる人物。「伊勢物語」には、主人公が河内の女性のもとに通ったという話が残されている。業平道とは、このとき主人公が通ったといわれる道。同市堅下地区の生駒山系の山麓に沿って南北に通じる道が、それだとされる。現在、同市大県4の同市立健康福祉センターの近くに「業平道」の碑が建っている。

 参加した市民らは「近くに住んでいるが、地元にこうした歴史スポットがあることを初めて知った。勉強になった」などと話していた。

恩知川クリーン1 恩知川クリーン2

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