春季企画展「亀の瀬の歴史」図録発行

2015年3月27日

 柏原市立歴史資料館(同市高井田)は、春季企画展「亀の瀬の歴史 大和・河内をつなぐ道」の開催に併せ、このほど、同企画展の図録を発行した。A4判・本文40ページ・オールカラーで、700部発行。関係機関に配付するほか、希望者にも1部500円で実費頒布する。

 内容は、古代から現代に至る亀の瀬の歴史や江戸時代の大和川の舟運についての解説のほか、昭和6年(1931)に発生した地すべりによる被害状況の紹介など。写真や図版を多用し、亀の瀬の自然や災害のようす、歴史の中で果たした役割や意義などについて分かりやすく解説している。

 特に地すべりのようすを記録した「昭和七年二月堅上村字峠区地辷見学記念絵葉書」(堅上村字峠区警備団発行)などの写真資料は必見。当時の被害状況を目の当たりにすることができる。併せて、地すべりで大部分が押しつぶされたものの、平成21年、奇跡的に崩壊を免れていた一部区間が約80年ぶりに発見されて話題を呼んだ、旧大阪鉄道亀の瀬トンネル(柏原市指定文化財、平成25年指定)についても紹介している。同企画展見学の参考として利用できるほか、図録だけでも十分理解を深めることができる。

 春季企画展「亀の瀬の歴史」は、3月28日(土)から6月14日(日)まで開催。午前9時30分から午後4時30分。月曜休館(月曜が祝日のときは開館)。入館無料。図録や同企画展などについて、くわしくは、同歴史資料館(072-976-3430)まで。

亀の瀬図録

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