柏原市立歴史資料館 スポット展示
2020年8月27日
常設展示室入口横で行っているミニ展示です。寄贈資料のほか、発掘調査の速報展など、およそ2か月ごとに展示替えしています。
9~10月のテーマ
『こんなモノをいただきました』
展示期間
令和2年8月25日~10 月25日
概要
今回は「ワインだけじゃない!柏原産の日本酒」というテーマで、酒造りに関係する道具を展示しています。
左側には、酒を仕込む大樽に引っ掛けて使う「桶台」、沸かしたお湯を入れて酒の発酵を調整する「暖気樽(だきだる)」が置かれています。右側のガラスケースにあるのは、酒屋で量り売りの時に使う「通い徳利」と「通い樽」のほか、ガラス瓶に栓をするための「王冠」と「打栓機(だせんき)」です。さらに壁には、ガラス瓶に貼る「封印シール」や「胴ラベル」といったラベルがならんでいます。
現在、柏原といえばワインが知られていますが、良質な水が湧き、良い米や燃料となる木材が豊富だったこの地域では、かつての奈良街道沿いに造り酒屋が立ち並び、各店でその味を競っていたそうです。展示資料は、実際に酒造りをされていた方から寄贈いただいたもので、往時の様子を知る貴重な資料といえるでしょう。
なお今回の展示は、博物館実習の一環として、京都芸術大学、近畿大学の大学生6名が、展示構成、パネル作成などを担当しました。