秋季企画展「大和川のつけかえ」の来館児童 5年連続で最多記録を更新

2014年12月26日

 柏原市立歴史資料館(同市高井田)の秋季企画展「大和川のつけかえ」の来館児童数が、5年連続で最多記録を更新した。

 このほど同歴史資料館がまとめた集計によると、同企画展の開催期間中(9月13日~12月7日)とその前後の時期を含めて、学校単位で見学のため来館した児童数は、これまで最多だった昨年の計112校・9395人を上回る、計121校・9432人に上り、5年連続で過去最多となった。

 来館したのは、東大阪市(30校)、堺市(27校)、八尾市(12校)、大阪市(8校)、羽曳野市(8校)などの小学校。ほとんどが沿川地域の小学校だったが、中には和泉市(7校)や岸和田市(2校)、豊中市(1校)など、沿川地域以外からの来館もあった。月別では、9月が計21校・1617人、10月が計54校・4513人、11月が計40校・2987人、12月が計6校・315人だった。柏原市の小学校は、計7校・492人が来館した。

 同歴史資料館では、毎年、江戸時代の大治水工事・大和川の付替えを統一テーマに秋季企画展を開催している。統一テーマのもとに毎回個別テーマを設定し、異なる角度から大和川の付替えを紹介している。今回は「なぜつけかえられたのだろう -ほんとうの大和川つけかえ運動-」を個別テーマに、農民たちによる付替え嘆願運動から幕府による付替え工事施工に至る、歴史の流れを中心に紹介した。同企画展は、主として大和川の付替えを学習する小学4年生を対象としているが、一般の来館者も十分楽しめる内容となっている。毎回個別テーマを設定しているので、一般の来館者の中にはリピーターも少なくないという。昨年(平成25年)は「大和川のおいたち」を個別テーマに2万年前からの大和川と大阪平野の変化を紹介し、一昨年(平成24年)は「水をおさめる」を個別テーマに付替え後も引き続き行われた治水対策などを紹介した。

 同歴史資料館では「これからも、郷土の歴史を広く紹介するとともに、あらゆる世代に楽しんでもらえるような展示を目指したい」などと話している。

大和川見学1 大和川見学2 大和川見学3

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