一般市民、小学生ら しめなわ作りを体験

2014年12月11日

 柏原市立歴史資料館(同市高井田)の体験教室「しめなわを作ろう」が、12月7日、同歴史資料館3階研修室で開催され、同市の広報誌「広報かしわら」などを通じて募集された一般市民や小学生らが、しめなわ作りを体験した。

 体験教室は、かつては日常生活の中で普通に行われながら今では目にしなくなった、ちょっと昔の作業などを実際に体験することによって、さまざまな生活文化を知ってもらおうと、毎年開催されている。対象は、小学5年生以上の一般市民だが、小学4年生以下でも保護者の付き添いがあれば参加できる。毎年、同市雁多尾畑の農業、横尾卓治さん(73)が指導しており、材料のわらも横尾さんの提供。

 この日の参加者は、一般市民7人と小学生2人の計9人。今年はインフルエンザの流行が早くも始まっているせいか、当日のキャンセルがあるなど、参加人数は例年より少なかった。

 ほとんどの参加者にとって、しめなわ作りは初めての経験。わらを何本もより合わせていくのは熟練を要する作業で、特にわらをねじりながら形を整えていくのが難しい。参加者らは、わらと“格闘”しながらも友達同士や親子で助け合い、和気あいあいと作業に取り組んでいた。同歴史資料館の安村俊史館長や同市教育委員会文化財課の桑野一幸参事らがサポートした。

 参加者らは「難しかったけれど、おもしろかった」「次はもっと上手に作りたい」などと話していた。この日作った、しめなわは、参加者らが各自持ち帰り、この年末から新年にかけて、それぞれの軒先に飾られることになる。

 指導にあたった横尾さんは「以前は、どこの家でも年末には正月準備で、しめなわ作りやもちつきをしたもの。あたりまえだったことは、記録されないだけに失われていってしまう。こうした体験教室を通じて、伝統文化を伝えていければ」などと話していた。

 同資料館の体験教室、次回は、来年2月1日(日)に「わらぞうりを作ろう」が予定されている。

 

J:COM東大阪が取材

 この日のようすをケーブル・テレビのジュピターテレコム(J:COM東大阪)が、取材した。12月15日(月)から21日(日)まで、J:COMチャンネル11chの番組「ひとっトピ!」で放映の予定。22分番組で、放送時間は、月が午後1時30分からと午後3時30分から、火・木が午前8時30分からと午後7時30分から、水・金が午後3時30分から、土が午後1時30分から、日が午後9時30分から。

しめなわ体験1

しめなわ体験2

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