奥州藤原氏は鳥取氏の子孫か 世界遺産に関わる? 鳥取氏

2014年9月12日 (文化財課)

 柏原市高井田に史跡鳥坂寺跡(とさかでらあと)がある。鳥坂寺とは、8世紀ごろの歴史書「続日本紀(しょくにほんぎ)」に記載されている古代寺院の一つで、当時、孝謙天皇らが参拝している。

 この鳥坂寺は、一般に古代豪族・鳥取氏(ととりし)の氏寺(うじでら)とされ、少なくとも、その造営に鳥取氏が深く関わったと考えられている。

 ところで、平安時代の武将に藤原秀郷(ふじわらのひでさと)という人がいる。平将門(たいらのまさかど)の乱(承平5年(935)~天慶3年(940))を平定したことで知られる人だ。別名を俵藤太(たわらのとうた)ともいい、近江国三上山のムカデ退治の伝説などでも知られている。

 秀郷は、一般には藤原氏の北家、藤原魚名(ふじわらのうおな=藤原鎌足のひ孫)の子孫だとされているが、実は、下野国(しもつけのくに)史生郷の豪族、鳥取氏の出身だという説がある。当人が出自を偽ったのだとも、母親が鳥取氏の出身なのだともいわれている。

 もし、この説が正しければ、秀郷の子孫だという奥州藤原氏(おうしゅうふじわらし)もまた、鳥取氏の子孫ということになる。奥州藤原氏は、陸奥国(むつのくに)平泉を中心に栄えた豪族。清衡、基衡、秀衡の3代は、特に栄華を誇ったという。この時代の平泉の寺院や遺跡(中尊寺など計5件)は、平成23年(2011)6月、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている。

 また、史跡鳥坂寺跡のあたりからは、百舌鳥古墳群(堺市)とともに世界遺産の国内暫定候補となっている古市古墳群(藤井寺市、羽曳野市)を見渡すことができる。はからずも、鳥取氏の周辺で二つの世界遺産(候補を含む)が関わってきているようだ。

(文責:宮本知幸)

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