祭祀遺跡、高尾山

2014年8月29日 (文化財課)

 柏原の市街地、たとえばJR柏原駅のあたりから東の方、生駒山系の山並みを眺めたとき、ひときわ高くそびえている山が目に入る。これが、高尾山(たかおやま)である。標高277.8メートル。別名、鷹ノ巣山ともいう。

 山頂付近には巨岩が露出し、いやがうえにも目立っている。この巨岩は、山麓にある鐸比古鐸比売神社(ぬでひこ・ぬでひめじんじゃ)の御神体である。このため、一時、ロッククライミングの練習場などと化したときは、物議をかもしたものだ。神社の社殿は山麓にあるが、山頂付近にも小さな祠(ほこら)が設けられている。山頂付近の斜面からは、広い範囲にわたって、弥生時代後期の土器片や石器類の出土が認められる。弥生時代の高地性集落遺跡(高尾山遺跡)だとされる。さらに山頂に続く尾根沿いの斜面の土中からは、弥生時代の青銅鏡、多鈕細文鏡(たちゅうさいもんきょう)が出土している。

 そういうわけで、高尾山は、山頂付近一帯が祭祀遺跡である。もっとも、現在も神社の御神体として信仰されているのだから、その意味では「遺跡」とは呼べないかもしれないが。

 この高尾山、地元では一般に「タカガミサン」と呼ばれてきた。つまり、神様だ。このように、古くから特別な存在として認識されてきた山、それが高尾山なのである。

 三角形のシルエットを見せてそびえ立つ祭祀遺跡、高尾山。もし、これが主要部分に人の手が加えられたもの、つまり人工のものならば、ピラミッドだともいえるのではないだろうか。いや、これは、妄想である。

(文責:宮本知幸)

 

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