史跡公園オープン20周年記念 史跡高井田横穴特別公開 5月19日(土)午前10時から

2012年4月27日

 柏原市教育委員会文化財課は、恒例の史跡高井田横穴の特別公開を5月19日(土)に開催する。

 今年は、横穴などのある史跡公園が平成4年にオープンしてから20周年を迎えることから、これを記念して文化財課職員らが見学者を案内するエリアを増やすなど拡大版で開催する。普段は非公開の線刻壁画を横穴内部に入って間近に見ることができる。午前10時から午後3時。申込不要で無料。JR大和路線高井田駅から北へすぐ、近鉄大阪線河内国分駅から北へ徒歩約15分。雨天決行。

 当日は、JR高井田駅北側の公園入口から約百メートル入った公園内・屋外展示広場に受付を設け、初めての試みとして公園整備前の横穴の写真などをパネル展示するほか、午前と午後の各2回、時間を決めて文化財課職員らが公園内の横穴などを説明しながら案内する。案内するエリアは、これまでの公園東側の横穴集中区域だけでなく、史跡指定以前に破壊された横穴の一部などが残る西側区域も対象とする。併せて、一般へのPRも兼ね、公園隣接の同市立高井田文化教室・柏陽庵の庭園見学も予定している。ただし、「ゴンドラに乗る人物」の線刻壁画がある第3支群5号横穴は、保存管理上の理由から内部には入らず入口付近からの見学のみとなる。同市の市民歴史クラブ(長澤星二会長・15人)の会員が今回もボランティアで協力、同課職員とともに案内などを務める。併せて、見学者を対象に横穴関係のクイズを実施、解答者には粗品をプレゼントする。

 同文化財課では、「今回は、これまで案内していなかったエリアも対象としているので、ぜひ見学に来てほしい」などと話している。

 特別公開について、くわしくは、同文化財課(市立歴史資料館内・TEL072-976-3430)まで。

 

【史跡高井田横穴】

 古墳時代の終わりごろ、6世紀から7世紀にかけての墓である横穴群。総数は2百基以上にのぼると推定される。大正6年(1917)に発見され、大正11年(1922)に国の史跡に指定された。内部に線刻壁画が描かれていることで全国的に有名。平成2年に史跡範囲が追加指定され、平成4年、追加指定範囲を含む周辺一帯、約3万6千平方メートルが史跡高井田横穴公園として整備された。

 高井田文化教室・柏陽庵 茶道や華道の練習などに利用できる施設。数奇屋風の木造2階建て。広さ約3百平方メートルの日本庭園を持つ。

お問い合わせ

文化財課
582-0015 柏原市高井田1598-1(柏原市立歴史資料館内)
電話072-976-3430
ファクシミリ:072-976-3431