柏原市立歴史資料館等運営協議会 平成24年度会議開催 新委員での初会議

2014年9月23日

 柏原市立歴史資料館や史跡高井田横穴公園の円滑な運営と効率的な活用などについて指導助言する、同歴史資料館等運営協議会の平成24年度会議が、5月16日、同歴史資料館3階研修室で開催された。これまでの委員の任期満了により、今年度から全委員が新たに委嘱された。当日は、新委員にとっての初会議。会議に先立ち、8人の新委員に委嘱状が手渡された。同協議会は、学識経験者、同市内学校関係者、市民代表(一般公募)などの各委員で構成される。新委員の任期は、平成24年度と25年度の2か年度。

 会議では、冒頭、委員の互選により、堺女子短期大学の塚口義信名誉学長・名誉教授(日本古代史)が会長に、市民代表の蓑原正さん(玉手町)が副会長にそれぞれ選任された。その後、平成23年度の事業報告が行われ、平成24年度の事業計画が審議された。

 同歴史資料館の運営は、年間入館者数が約2万人を維持していることや図録などの刊行物の発行回数、講演会の開催回数などから近隣同種施設の中でもトップクラスにあると言えるが、施設の性格上、考古学ファンなど一部のファンの利用にとどまっている、小学生の学校単位での利用は多いが高校生や大学生の利用が少ない、などといった問題点も指摘されている。会議では、一層のPRによる魅力の発信や大学との連携強化についての具体的方法などについても議論がかわされた。市民に広く呼びかけ、ちょっと昔の写真を収集する、誰でもすぐ手に入れることのできる史跡探訪マップがあれば便利、若い世代にアピールできる企画の検討を、他の分野との連携についても検討する、ことなどが提言された。

 この日、承認された同歴史資料館の平成24年度企画展のテーマなどは、次のとおり。

  • 夏季企画展「鳥坂寺再興」=このほど国の史跡指定を受けた鳥坂寺の実像に迫る。歴史資料館開館20周年記念として開催。
  • 秋季企画展「水を治める」=江戸時代の大和川付替え工事とその後の治水を多角的に紹介する。
  • 冬季企画展「ちょっと昔の道具たち」=昔話のある風景をテーマに、おとぎ話や民話などを紹介し、特に若い世代にアピールする。
  • 春季企画展「河内大橋」=奈良時代、現在の柏原市役所付近の大和川に架かっていたという、幻の河内大橋を検証する。文化財講座や文化財講演会、市民歴史大学などの講座、わらぞうり作りなどの体験教室は、例年どおり開催する。

 

歴史資料館等運営協議会新委員(会長、副会長を除く)(順不同、敬称略)

 木下百合子(大阪教育大学教授)、綿貫友子(大阪教育大学教授)、荻田耕司(柏原市校園長会代表・国分小学校長)、梶川哲郎(柏原東高等学校長)、今西美和子(市民代表)、長尾一吉(市民代表)

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