「大阪府の登録文化財」2012年版 市立歴史資料館で希望者に販売

2012年6月29日

 柏原市立歴史資料館(同市高井田)では、大阪府内にある国の登録文化財をまとめた冊子「大阪府の登録文化財」2012年版を希望者に販売している。184ページで、本文オール・カラー。1部5百円。持ち歩きしやすいようにA6判(縦14.8センチ×横10.5センチ)のポケットサイズとなっている。

 「大阪府の登録文化財」2012年版は、大阪府登録文化財所有者の会(畑田耕一会長)が発行した冊子で、2008年に発行した第1版に続く第2版。

 登録文化財とは、文化財保護法に基づき文化財登録原簿に登録された有形文化財で、従来の国宝や重要文化財、史跡などの指定制度による文化財とは異なる、登録制度による文化財。平成8年の文化財保護法の改正で創設された。指定制度を補うもので、原則として、重要文化財などの指定を受けた場合、登録は抹消される。当初は建造物だけが対象だったが、平成16年以降は建造物以外の有形文化財や記念物なども対象となった。今年3月1日現在、全国で約8千800件、大阪府内で約520件(約190か所)の登録文化財がある(1か所の住宅であっても母屋、離れ、蔵などがすべて登録されると、それぞれを1件と数えるため件数が増える)。冊子では、これら府内の登録文化財のうち、同会会員所有のものを中心に約150か所を掲載、所在する市ごとに写真とともに分かり易く解説している。柏原市内の登録文化財では、カタシモワインフードのワイン貯蔵庫(太平寺2)、玉手橋(石川町・玉手町、藤井寺市道明寺)、築留2番樋(上市2)と寺田家住宅(今町2)の4か所が掲載されている。柏原市は、同会の会員であることから、このほどの同市立歴史資料館での販売となった。

 同会では、「この冊子をポケットやバッグに入れて持ち歩き、機会あるごとに登録文化財に親しんでほしい」などと話している。 「大阪府の登録文化財」2012年版について、くわしくは、同会事務局(06-6624-7618、寺西興一方)又は、同市立歴史資料館(976-3430)まで。

 

大阪府の文化財2012

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