高井田山古墳出土の古代のネックレスなど 府立近つ飛鳥博物館で特別展示

2012年7月6日

 柏原市立歴史資料館(同市高井田・安村俊史館長)の収蔵品、高井田山古墳出土の古代のネックレス、ガラス玉製首飾りや火熨斗(ひのし)などが、大阪府立近つ飛鳥博物館(南河内郡河南町・白石太一郎館長)で展示されることになった。同博物館の夏季企画展「古代の装身具(アクセサリー)~出土品からみる男性と女性~」で、7月21日(土)から9月2日(日)まで展示される。展示場所は、同博物館の地階、特別展示室。午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)。月曜休館(ただし、8月13日(月)は開館)。一般4百円、中学生以下無料。

 高井田山古墳は、同市高井田の史跡高井田横穴公園内にある5世紀の円墳で、当時、朝鮮半島にあった百済の王族夫婦の墓ではないかと見られている。ガラス玉製首飾り(ネックレス)や火熨斗などは、平成3年の発掘調査で出土し、平成20年に同市の文化財に指定された。古代の日韓関係を探るうえでも貴重な資料。このうち、今回、首飾り(ネックレス)や手玉(ブレスレット)、足玉(アンクレット)などの装身具5点と火熨斗の計6点が展示される。

 夏季企画展「古代の装身具」は、装身具などの出土品から古代の男性・女性はどのように見えるのか、装身具や埴輪などを通じて古代の男性・女性を探る。期間中、一般向けの講演会などのほか、夏休みの期間中ということから勾玉(まがたま)作りや博物館バックヤード探検など小学生向けのイベントも予定されている。同博物館では、「歴史を学ぶ、親しみやすい展示を行いたい」などと話している。

 夏季企画展「古代の装身具」などについて、くわしくは、同博物館(0721-93-8321)まで。

 

ネックレス

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