「わたしたちの大和川」講座in大阪 学習会とウォーキング開催される

2012年8月21日

 「わたしたちの大和川」研究会(黒田伊彦代表)と大和川市民ネットワーク(澤井健二代表)による大和川学習会とウォーキングが8月21日に開催され、小学校教員を中心とした参加者ら約80人が柏原市立歴史資料館(同市高井田)を見学、併せて、大和川付替え工事の起点、築留までのウォーキングを楽しむなどした。同歴史資料館では、「小学生の大和川学習」をテーマにした講演も行われ、同歴史資料館の安村俊史館長が講師を務めた。

 「わたしたちの大和川」研究会は、大和川市民ネットワークの専門部会として、流域にある学校の環境教育と社会啓発などの活動を目的とし、水環境についての研修会開催のほか、小学生用の副読本「わたしたちの大和川」を刊行するなどしている。大和川市民ネットワークは、大和川の環境改善に取り組む流域の市民団体などで構成されている。

 同歴史資料館では、平成4年の開館以来、宝永元年(1704)に行われた治水工事、大和川付替え関係の資料などを展示する企画展を毎年秋に開催しており、期間中には大阪府内や奈良県内の小学校から計約8千人もの児童が見学に訪れている。こうしたところから、大和川学習の指導方法などについて現地で実際に学ぼうと、この日の開催となった。

 午後1時、同歴史資料館に集合した参加者らは、まず館内の展示を各自見学。午後1時30分から安村館長の講演を受け、質疑応答や意見交換の後、午後3時30分ごろから築留までのウォーキングに出発した。当日は、朝から気温が高く午後からは雷雨が予想されるなど、ウォーキングには厳しい環境だったが、参加者らは付替え工事現場近辺の大和川を熱心に見学しながら、約1時間かけて約1.5kmのウォーキングを楽しんでいた。

 付替え関係の中家の貴重な古文書が寄託されるなど、柏原市立歴史資料館では、近年ますます充実した研究が進んでいる。参加者らは、「長年小学生の見学を指導してきた安村館長の話を聞くことができて良かった」、「ウォーキングも含め、この体験を今後に生かしていきたい」などと話していた。

 

大和川学習会

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