百済王族昆支王渡来1550周年記念国際シンポジウム 「河内飛鳥と昆支王」 10月8日(祝) リビエールホールで開催 安村館長(柏原市立歴史資料館)ら日韓の研究者が講演

2012年8月21日

 百済の王族、昆支(こんき)王が日本に渡来してから、約1550年。これを記念して国際シンポジウム「河内飛鳥と昆支王」が、10月8日(祝)午後0時45分(正午開場)から午後5時まで、柏原市安堂町1の同市立市民文化会館リビエールホール・1階大ホールで開催される。定員700人。資料代1000円。主催は昆支王国際ネットワークで、柏原市、羽曳野市、両市教育委員会、駐大阪韓国文化院などが後援。同ネットワークは、昆支王の研究を通じて現在日韓の絆を深めようと両国の市民有志により結成された。

 柏原市立歴史資料館の安村俊史館長ら日本の研究者とともに韓国国立公州大学校文化財保存科学科副教授で同大学校百済文化研究所の徐程錫(ソ・ジョンソク)所長ら韓国の研究者が一堂に会し、それぞれのテーマで講演するほか、「古代史が紡ぐ交流の道を今に活かす」をテーマにパネルディスカッションする。韓国ソウル・ペア往復航空券1組が当たる抽選会も予定されている。

 参加希望者は、往復はがき又はEメールで、参加希望者全員の氏名と代表者の氏名、住所、電話番号を明記して、9月28日(金)(必着)までに同ネットワーク事務局「シンポジウム」係(〒583-0882羽曳野市高鷲9-1-1-501・田仲あて、E-mail:moto@credo.co.jp)まで申し込む。4人まで申し込める。

 シンポジウムでの講演テーマなどは、次のとおり。「昆支王とは誰か」講師=田中俊明教授(滋賀県立大学人間文化学部)、「昆支王時代前後の百済横穴式石室墳」講師=徐所長、「昆支王と飛鳥千塚古墳群」講師=笠井敏光館長(大東市立歴史民俗資料館)、「高井田山古墳の被葬者を考える」講師=安村館長

 シンポジウムについて、くわしくは、柏原市教育委員会文化財課(072-976-3430、同市立歴史資料館内)又はメールで同事務局まで。

 

【昆支王】

 7世紀後半まで朝鮮半島にあった百済の第21代国王・蓋鹵(がいろ)王の弟で、第24代国王・東城王と第25代国王・武寧王の父と考えられる人物。西暦461年ごろ、人質として当時の日本に送られた。羽曳野市飛鳥には、昆支王を祭神とする飛鳥(あすか)戸(べ)神社がある。柏原市高井田の高井田山古墳は、百済の影響を強く受けており、昆支王の墓の可能性が示唆されている。

 

コンキ王シンポジウム

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582-0015 柏原市高井田1598-1(柏原市立歴史資料館内)
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