小中教員初任者研修 市内史跡ウォーキング今年も実施 歴史資料館から三田家住宅まで約5km

2012年8月30日

 柏原市立小中学校の新人教員を対象とした初任者研修が今年も行われ、8月27日、今年採用された新人教員ら計11人(男性4人、女性7人)が、同市内の史跡などの文化財を見学した。同市教委文化財課の北野重・前課長がウォーキング・リーダーと講師を務めた。同市教委指導課の橋本早知子指導主事らが同行した。

 同初任者研修は、公立学校の教員としての資質向上のため、毎年、同市教委指導課の担当で行われており、今年で7年目。内容は理科の実験や授業研究などで、統一テーマは「体験的な活動を活用した授業づくり」。市内の文化財についての知識や文化財愛護の意識を深めることによって資質の向上につなげようと、史跡ウォーキングも行われている。

 参加者らは、午前8時45分に同市高井田の市立歴史資料館に集合。橋本指導主事による事前説明、北野前課長による市内史跡の概略説明の後、午前9時ごろからウォーキングに出発した。今年のコースは、同資料館から同市今町の三田家住宅(重要文化財)までの約5km。途中、説明を受けながら高井田横穴や史跡鳥坂寺跡、智識寺跡、大和川付替公園などを約2時間かけてウォーキングしながら見学した。

 当日は、朝から気温が30度を超え、多少雲が広がったもののウォーキングには厳しい条件。参加者らは、暑さにまいったようすだったが、初めて見る横穴の線刻壁画や智識寺の東塔礎石などを興味深く見学していた。ウォーキング終了後、参加者らは、「郷土の文化財の多さに驚いた」「今日の体験を今後の授業づくりに活かしていきたい」などと話していた。

 

2012初任者研修1 2012初任研修2

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