恒例 大和川の企画展 今年のテーマは「水を治める」

2012年9月7日

 柏原市立歴史資料館(同市高井田)は、9月25日(火)から12月9日(日)まで、秋季企画展「水を治める」を開催する。午前9時30分から午後4時30分。月曜休館。入館無料。

 秋季企画展「水を治める」は、江戸時代の大土木工事、宝永元年(1704)の大和川の付け替え(川違え)を統一テーマにした、同歴史資料館恒例の展示。 毎年、さまざまな視点から大和川の付け替えを取り上げ、来館者等から好評を博している。前々回(平成22年)は水質汚染など現代の環境問題にも迫り、前回 (平成23年)は付け替えで変貌した元の川筋の現在の風景を紹介した。今回は、「治水」にスポットを当て、当時の洪水の実情や付け替え後も引き続き行われ た、洪水を防ぐための人々の工夫と努力を取り上げる。

 かつて、河内平野を北流していた大和川は、宝永元年、洪水の被害をなくすため、現在の柏原市から下流部分が西へと付け替えられた。しかし、洪水がゼロに なったわけではなかった。堤防の決壊につながる水流をおさえるため、付け替え後も川の中への杭打ちや菱牛(ひしうし)と呼ばれる装置の設置など、さまざま な対策がとられた。展示では、同市国分市場、芝山付近の大和川の洪水被害のようすと治水対策を記録した、文明元年(1781)、寛政4年(1792)、寛 政7年(1795)、寛政8年(1796)の絵図や菱牛の模型などを通じて、当時の治水対策に迫る。

 同歴史資料館では、「地震や洪水などの被害が繰り返される中、昔の人の知恵に学んで、防災に取り組むことが大切」などと話している。  秋季企画展「水を治める」について、くわしくは、同歴史資料館(976-3430)まで。

 

水を治める展

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