大和川付け替えの企画展 来館児童数 3年連続で新記録 初めて9千人を突破

2012年12月14日

 大和川の付け替えをテーマにした、柏原市立歴史資料館(同市高井田)の秋季企画展「水を治める」(9月25日~12月9日開催)の来館児童数が3年連続で最多記録を更新、初めて9千人を突破した。

 このほど、まとめられた同歴史資料館の集計によると、同企画展の開催期間の前後を含めて、学校単位で見学に訪れた児童数は計107校・計9千103人に上り、平成22年の計97校・計8千517人を上回った平成23年の記録、計100校・計8千883人を更新した。

 見学に訪れたのは、東大阪市(25校)、堺市(23校)、八尾市(12校)、大阪市(11校)、羽曳野市(7校)など16市町の小学校。多くは新旧大和川沿いの地域からだが、中には豊中市や太子町(各1校)など川沿い以外の地域からの見学もあった。柏原市内の小学校は5校だった。

 月別では、9月が計17校・計1千513人、10月が計43校・計3千736人、11月が計40校・計3千243人、12月が計7校・計611人。例年、10月(昨年は計43校・計3千820人)が最も多いが、今年は11月(昨年は計32校・計2千859人)にも多くの児童が訪れており、その増が、そのまま記録更新につながったかたち。 同歴史資料館では、毎年、江戸時代に行われた治水工事、大和川の付け替えを統一テーマにした秋季企画展を開催している。今年度の個別テーマは「水を治める」で、付け替え以後にも引き続き行われていた当時の治水対策にスポットを当てた。平成22年は水生生物などを通して環境面にも目を向け、平成23年は付け替えで大きく変わった元の流域の現在のようすを取り上げた。こうした取組みが各小学校の評価につながっているのでは、と同歴史資料館では分析している。同企画展は、主として大和川の付け替えを学習する小学4年生を対象としているが、一般の見学者らも十分楽しめる。

 同歴史資料館では「これからも、いっそう工夫して、さらに興味深く見学してもらえる展示を目指したい」などと話している。

 

来館児童

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