史跡高井田横穴・秋の特別公開 10月18日(土)午前10時~午後3時

2014年9月11日

 柏原市教育委員会文化財課は、恒例の史跡高井田横穴・秋の特別公開を10月18日(土)に実施する。午前10時から午後3時。申込不要で参加無料。JR大和路線高井田駅から北へすぐ、近鉄大阪線河内国分駅から北へ徒歩約15分。雨天決行。

 同横穴は、6世紀中ごろから7世紀初めにかけての古代の墓で、内部に「ゴンドラに乗る人物」などの線刻壁画が描かれていることで全国的に有名。普段は、史跡保護のため入口の扉に施錠し非公開としているが、この日は代表的な横穴10数基の扉を開錠する。内部に入って線刻壁画を間近に見学することができる。貴重な史跡に親しむことで文化財への理解を深めてもらおうと、同文化財課が、毎年、春と秋に特別公開している。

 当日は、例年どおり高井田駅北側の史跡公園入口から約100メートル入った、同公園内・屋外展示広場に受付を設け、資料などを配付する。見学自由だが、同文化財課の職員らが時間を決めて案内する。併せて、横穴公開についてのアンケートも実施、回答者には横穴の線刻壁画をモチーフにした缶バッジなどをプレゼントする。同市の市民歴史クラブ(長澤星二会長・18人)の会員が今回もボランティアで協力、案内などをサポートする。

 同文化財課では、「線刻壁画を見学できる年2回のチャンス。お見逃しなく」などと話している。特別公開について、くわしくは、同文化財課(同市立歴史資料館内、072-976-3430)まで。

 

解説冊子「高井田横穴」

 歴史資料館で販売 史跡高井田横穴公園隣接の柏原市立歴史資料館では、横穴の解説冊子として文化財ガイド「高井田横穴」(改訂新版・平成24年11月発行)を販売している。A4判、本文24ページ、オールカラーで、1部300円。横穴の成り立ち、構造、埋葬方法、副葬品など、高井田横穴を多角的に知ることができる。同史跡公園の概略のほか、高井田山古墳や同市内にある他の横穴群についても併せて紹介している。

 

【史跡高井田横穴】

 大正6年(1917)に発見され、大正11年(1922)に国の史跡に指定された。古墳と異なり、崖面に直接、墓室などが掘られている。総数は、未発見のものも含め、約200基に上ると推定されており、現在、周辺一帯、約36000平方メートルが史跡高井田横穴公園として整備されている。

 

横穴公開1 横穴公開2

お問い合わせ

文化財課
582-0015 柏原市高井田1598-1(柏原市立歴史資料館内)
電話072-976-3430
ファクシミリ:072-976-3431