柏原市行政評価システム(導入についての指針)

2014年9月16日

柏原市行政評価システム★ ~ 導入についての指針 ~ ★

【1】行政評価制度導入が必要とされる背景と行政評価システムが担う主な役割

(1)必要とされる背景

・厳しい財政状況
・地方分権・自治体の自立
・市民ニーズの多様化
・市民と行政のパートナーシップ

(2)行政評価の主な役割

・仕事の目的の再認識と評価に基づく改善・改革の基礎
・市役所業務の内容・成果等に関する説明ツール
・市職員の意識の転換・資質向上のための基礎

(3)行政評価の導入により期待される効果

・指標 その1 - 「わかりやすい市政の達成と説明責任の担保」
・指標 その2 - 「行政サービスの充実(最適化・最大化)」
・指標 その3 - 「行政サービスに関する議論の共通基盤の確立」
・指標 その4 - 「職員の意識改革・能力発揮への動機付け」
・指標 その5 - 「行政サービスの重点化・優先順位付け・費用対効果の検証によるコストの適正化」

【2】行政評価制度の概要

      行政運営サイクルのイメージ図(PDCAサイクル)                  評価の階層


 行政評価とは、市の仕事の目的や必要性などをわかりやすく示し、効果・成果や効率性などを検証・評価し、評価結果を公表するとともに、今後の行政運営に反映させようとするものです。
 【計画・立案(Plan)】⇒【実施(Do)】⇒【評価(Check)】⇒行動(Action)】の行政運営サイクル(上左図)を使って、市の仕事をレベルアップさせるシステムです。
 また、評価の対象は、上右図のとおり「政策(大目的)」「施策(中目的)」「事務事業(手段)」に、上位目的と達成手段の相関関係で階層付けられております。


【3】柏原市における行政評価制度の導入

(1)まずは「事務事業評価」の確立を

 行政評価を有効なツールとして理解し、身の回りの仕事の再認識からはじめ、徐々にステップアップします。市民サービスに直結している事務事業を評価をすることで、仕事の使命や成果の検証、さらには各業務毎の効果・効率についても明確に判断できます。

(2)市民とともに評価するために施策評価へとステップアップ

(a)「わかりやすい施策指標」づくり
事務事業の上位目的である『施策』について「わかりやすい施策指標」づくりをすすめ、「指標に基づく施策評価」の平成18年度本格実施をめざします。
(b)「市民評価の体制」づくり
指標に基づく施策評価の評価主体として市民を中心にした新組織を想定しています。このため、「市民評価」の体制づくりを施策の指標化と一体的に検討し、外部評価の制度・具体的手法の確立等の準備を計画的にすすめます。


【4】事務事業評価実施時の七つのポイント

事業の継続・充実・廃止・統合などの判断

ポイント1「目的の明確化」
・目的、対象、意図は明確か?
・目的、対象、意図は妥当か?
・上位目的(施策)は明確か?
ポイント2「目標設定の確認」
・設定目標や手段は、妥当か?
・設定目標や手段は、目的達成に対して有効(適切)か?
ポイント3「必要性の確認」
・法令等の根拠はあるか?
・住民ニーズは高いか?
・そのニーズは社会的に妥当か?
市でやるべきかどうかの判断
ポイント4「役割分担の精査」
・国・府で同様の活動が無いか?
・民間で同様の活動が無いか?
・市の役割分担として適切か?
目標設定・手段の見直しや優先度の判断
ポイント5「効率性の指標化」
・コストは適切か?
・コスト改善の余地はあるか?
・費用対効果のバランスは?
ポイント6「成果・効果の指標化」
・指標はわかりやすいか?
・目標の達成度を表しているか?
・成果・効果があがっているか?
ポイント7「目標達成度の確認」
・目標達成の有無とその理由は?
・目標設定値は適切(量)か?
評価作業を効果的に行い、評価の活用(事業の改善等)をより効果的に行うことができるよう、評価票の記入時やチェック時に、これらのポイント(視点)に留意して評価を行います。

【5】行政評価から柏原市独自の「ビジョン」創出へ

事務事業評価を実施して、効率的・効果的な行政運営システムの基礎を確立し、市民サービスの向上を図り、市職員も市民にも、『わかりやすい行政』の確立をめざします。
評価対象を事務事業から施策へとバージョンアップさせていきながら、常にコスト意識を持ち、市民へ真心のこもったサービスを自然とできる自治体を目指すとともに、『市民・市職員が本(やる)気になるビジョン』を創出していきます。

 

柏原市行政評価システムの導入について(指針)

お問い合わせ

企画調整課
電話072-971-1000