コラボ・イベント 昔話の劇と綿くり体験 開催

2013年1月11日

 企画展「ちょっと昔の道具たち~昔話の風景~」を開催中の柏原市立歴史資料館(同市高井田)では、昔話をモチーフにした劇と綿くり体験のコラボ・イベントを開催する。2月17日(日)午後2時から3時。定員60人で、当日先着順。参加無料。

 同市内のボランティア団体、民話の会「夢の船」(井野よし子代表)による劇「ばあちゃんの織った木綿にゃかないはせん」を上演、併せてイエローラインプロジェクト(加藤可奈衛代表)の指導で綿くり機による綿くり体験を行う。綿くりとは、綿の実と綿の種子を分離する作業。

 「ちょっと昔の道具たち」は、同歴史資料館が毎年この時期に開催している恒例の展示。「ちょっと昔」まで日常生活の中で普通に使われていた生活道具などを、毎年テーマを決めて展示している。今年のテーマは、「昔話の風景」。昔話にはよく登場するが、今では目にしなくなった道具類を中心に展示する。

 民話の会「夢の船」は、一般市民などで構成するボランティア団体で、幼児を対象とした民話の読み聞かせや民話劇の上演などの活動を通じて、民話の普及と情操教育に取り組んでいる。イエローラインプロジェクトは、大阪教育大学(長尾彰夫学長・同市旭ヶ丘4)の美術教育講座が中心となり、市民とともにアートと環境と人をつなぐプロジェクトとして、ひまわりや綿の栽培に取り組むほか、柏原市環境フェアでアートコンポストを制作するなどしている。

 同歴史資料館では、近年、独自の展示や講座に留まらず、大阪教育大学などとのコラボによる保育園児を対象とした綿くり体験や介護老人施設での入所者などを対象とした回想法による「ちょっと昔の道具たち」の出前講座を開催するなど他分野とのコラボを進めており、今回のコラボ・イベントもその一環。

 同歴史資料館では、「昔話の劇と体験を通じて、いっそう昔話の世界を味わってもらえれば」などと話している。企画展「ちょっと昔の道具たち~昔話の風景~」は、3月3日(日)まで開催。午前9時30分から午後4時30分。月曜休館。入館無料。昔話の劇と綿くり体験のコラボ・イベントなどについて、くわしくは、同歴史資料館(072-976-3430)まで。

お問い合わせ

文化財課
582-0015 柏原市高井田1598-1(柏原市立歴史資料館内)
電話072-976-3430
ファクシミリ:072-976-3431