史跡鳥坂寺跡整備に向け文化庁調査官が現地を視察

2013年2月22日

 柏原市高井田の史跡鳥坂寺跡整備の現状視察などのため、2月22日、文化庁の文化財調査官が来柏、同市の整備方針や取組み状況についての説明を受けるとともに現地を視察するなどした。来柏したのは、文化庁文化財部記念物課整備部門の内田和伸文化財調査官。大阪府文化財保護課の井西貴子副主査が同行した。今後、同寺跡の保存整備などについて協議するとともに指導、助言する。

 当日午後、同市立歴史資料館(高井田)を訪れた内田調査官は、同市教育委員会の稲田邦敏教育長らの出迎えを受け、同市教委文化財課の桑野一幸参事らから同市の同寺跡保存活用基本構想や同寺跡整備検討委員会(委員長・大脇潔近畿大学教授、5人)での検討状況、寺跡の現況などについての説明を受けた。その後、桑野参事らの案内で同寺跡とその周辺を視察した。

 鳥坂寺は、続日本紀に記載のある孝謙天皇ゆかりの寺院で、金堂や講堂など主要建築物の基壇などがよく残されていることなどから、平成24年1月に国の史跡に指定された。現在、同市では、同年3月に市民協働で策定した同寺跡保存活用基本構想に基づき、同寺跡の史跡公園化を目指した、具体的整備方法などについての検討を進めている。担当の同文化財課では、早ければ今年夏ごろから史跡保存整備関係の補助金を文化庁に要望していきたいとしている。

 

文化庁視察1 文化庁視察2

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