歴史体験で古墳時代のアクセサリー作り 中河内ブロックこども会大会

2013年2月25日

 柏原市高井田の同市立歴史資料館3階研修室で、2月24日、第44回中河内ブロックこども会大会(主催・中河内ブロックこども会育成連絡協議会、府こども会育成連合会)が開催され、席上、古墳時代のアクセサリー作りの歴史体験などが行われた。同歴史資料館近くの高井田山古墳(5世紀)出土の純金のイヤリングとガラス玉のブレスレットが、アクセサリー作りのモデルとなった。中河内地区3市(柏原市・八尾市・東大阪市)のこども会、計26団体所属の子ども達と保護者や指導者ら、計約70人が参加した。

 子ども達が作製に取り組んだイヤリングは、直径3ミリの銅製の棒をリング状にしたもので、本物と同じサイズ。紙やすりで表面を磨いた後、市販の液体で金メッキを施して仕上げる。ブレスレットは、色、サイズとも本物と同じ、直径約8ミリから10ミリのガラス玉20個に手芸用のゴムテグスを通して作る。どちらも本格的なもの。子ども達は、約40分かけて、各自、イヤリングとブレスレット作りの両方に挑戦した。 会場には、普段は同歴史資料館の展示室に飾られている本物のイヤリングとブレスレットのほか、ガラス玉のネックレスなど同古墳のその他の出土品も展示。併せて、歴史愛好者グループ、柏原市民歴史クラブ(長澤星二会長、18人)が製作した同古墳出土の甲冑(かっちゅう=よろい・かぶと)のレプリカも展示された。甲冑は、実際に身に着けることもでき、子ども達の注目を集めていた。

 大会では、アクセサリー作りと併せ、高井田山古墳についての講演や優良こども会の表彰式なども行われた。講演の講師は、同歴史資料館の山根航さんが務めた。山根さんは、アクセサリー作りも指導し、同市民歴史クラブの会員7人がボランティア・スタッフとして協力した。 参加した子ども達は、「金メッキするのが楽しかった」「ガラス玉にゴムテグスを通すのが難しかった」「楽しかった」などと話し、自分の作ったアクセサリーと展示の本物を見比べるなど大好評だった。

 同歴史資料館では、「このような機会を通じ、歴史や文化財に親しんでもらえれば」などと話している。

 

【中河内ブロックこども会大会】

 中河内地区3市の優良こども会やジュニアリーダー表彰などのために毎年開催されている。担当市は持ち回りで、平成24年度は柏原市が担当。子ども達自身による自主的な運営も目的としており、当日の司会や進行なども毎年、子どもたち自身が務めている。今大会での柏原市関係の表彰者などは、次のとおり。(順不同、敬称略)

優良こども会 大県子供会、西大県こばと子供会、本郷すみれこども会、平野なかよし子供会、山ノ井こども会

ジュニアリーダー 岩本眞子、山下愛理

子ども会1 子ども会2 子ども会3
    作製したガラス玉のブレスレットと金の耳飾り

 

お問い合わせ

文化財課
582-0015 柏原市高井田1598-1(柏原市立歴史資料館内)
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