春季企画展「河内大橋」図録発行

2013年3月21日

 柏原市立歴史資料館(同市高井田)は、春季企画展「河内大橋」の開催に併せ、このほど「河内大橋」について解説した図録を発行した。企画展の参考として活用できるだけでなく、単行本としても楽しめる。A4判、本文24ページ、オールカラーで、700部発行。希望者には、同歴史資料館で実費頒布する。1部400円。

 内容は、「幻の河内大橋」、「河内大橋を探る」、「大橋周辺の遺跡」、「奈良時代の行幸路」など河内大橋と周辺遺跡などの解説。遺跡の出土品の写真や周辺の地図なども多用して、わかりやすく解説している。

 河内大橋とは、奈良時代(8世紀)ごろ、現在の柏原市役所付近に架かっていたと考えられる橋。江戸時代に付け替えられる前の旧大和川に架かっていたと思われる。万葉集の歌に詠まれていることで知られるが、架けられた時期や場所、規模など、くわしいことは何も分かっていない。遺構も発見されていないため、幻の大橋といわれる。

 同歴史資料館では、「展示や図録を通じ、幻の河内大橋や華やかな古代の柏原を思い浮かべてもらえれば」などと話している。春季企画展「河内大橋」は、6月23日(日)まで開催中。午前9時30分から午後4時30分。月曜休館、入館無料。 図録や春季企画展などについて、くわしくは、同歴史資料館内(072-976-3430)まで。

 

河内大橋図録

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