常設展示室の一部をリニューアル 特集展示コーナーを設置

2014年9月23日

  柏原市高井田の同市立歴史資料館は、このほど2階常設展示室の展示を一部リニューアルした。3月25日(月)の休館日を利用してリニューアル作業を終え、26日(火)から公開した。

 これまで常設展示室(約180平方メートル)の一画に設置していた民具コーナーを企画展示室入口付近に移動させ、空いたスペースを利用して、新たに特集展示コーナー(約30平方メートル)を設置した。大和川付替え前の流域絵図を常設展示するなど大和川関係の史料も充実させた。特集展示コーナーには、当面、「古代の柏原」をテーマに同市内の歴史愛好者サークル・市民歴史クラブ(長澤星二会長、18人)のメンバーらが平成22年に製作した、古代寺院・智識寺の再現模型と出土資料などを展示する。今後、おおむね半年ごとに特集のテーマを決め、展示替えしていく予定。

 同歴史資料館は、平成4年度に現在地に新築移転し、平成24年度でオープン20周年を迎えた。入館者は、毎年、約2万人を数え、リピーターも少なくない。他方、常設展示室は、展示品のマイナーチェンジは行われているものの、オープン以来、目立った変化はなく、入館者らから展示替えを望む声が寄せられていた。こうしたところから、21周年、平成25年度のスタートを前に、このほどのリニューアルとなった。

 同歴史資料館では、「これからも入館者のニーズを把握して、より興味深く親しめる歴史資料館を目指したい」などと話している。

 同歴史資料館は、午前9時30分から午後4時30分まで開館。月曜休館。入館無料。 リニューアルや特集展示コーナーなどについて、くわしくは、同歴史資料館(072-976-3430)まで。

 

【常設展示室】

 旧石器時代から近代に至る資史料を、年間をとおして常時展示しており、同市の歴史を概観することができる。同歴史資料館には、他に企画展示室(約180平方メートル)があり、こちらは年4回開催の企画展で使用している。

 

【智識寺】

 7~8世紀の歴史書「続日本紀(しょくにほんぎ)」に記載されている寺院。高さ50メートルを超える東西2つの塔や金堂、講堂などの建物があった。いわゆる河内六寺の一つで、聖武天皇や孝謙天皇らが参拝している。聖武天皇が、この寺院の大仏を参拝したことが東大寺の大仏建立のきっかけとなった。塔や金堂など主要建物の実態については不明の点が多いが、市民歴史クラブが大胆に推理して50分の1サイズの模型で再現した。

 

特集リニューアル

お問い合わせ

文化財課
582-0015 柏原市高井田1598-1(柏原市立歴史資料館内)
電話072-976-3430
ファクシミリ:072-976-3431