松岳山古墳群と玉手山古墳群の出土品など 府立近つ飛鳥博物館の春季特別展で展示

2013年3月19日

 柏原市内の松岳山(まつおかやま)古墳群と玉手山古墳群の出土品などが、大阪府立近つ飛鳥博物館(白石太一郎館長)の春季特別展「百舌鳥(もず)・古市古墳群出現前夜」で展示される。4月27日(土)から6月30日(日)。午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)。月曜休館(4月29日(月)と5月6日(月)は開館、5月7日(火)は休館)。

 展示されるのは、両古墳群出土の楕円筒埴輪や三角縁三神三獣鏡、腕輪型碧玉製品などの出土品と堺県令による松岳山古墳の発掘を記録した堅山家文書(明治10年・1877年)など計78点。いずれも柏原市立歴史資料館の収蔵品で、内60点は同市の指定文化財。これだけ多くの市指定文化財が同市外で展示されるのは初めて。 3世紀半ばごろから奈良盆地で築造されていた巨大古墳が、4世紀後半から百舌鳥や古市など大阪平野で築造されるようになる。その背景は何なのか。同特別展では、百舌鳥や古市に巨大古墳が築造される以前のようす、周辺地域のありさまや当時の国際社会の状況などを通じて、百舌鳥・古市古墳群での巨大古墳出現の背景を探る。同博物館では、「百舌鳥古墳群や古市古墳群のある地域や周辺がどのような社会だったのか、考えていきたい」などと話している。

 同博物館は、一般600円、65歳以上と高校生大学生4百円、中学生以下など無料。近鉄長野線「喜志」駅から金剛バス阪南線「阪南ネオポリス」下車、風土記の丘入口から徒歩約8分。

シンポジウム、歴史ウォークも開催
 期間中、シンポジウムや歴史ウォークも開催される。 6月2日(日)の第1回シンポジウムでは、「玉手山古墳群・松岳山古墳群の実像を探る」をテーマに柏原市立歴史資料館の安村俊史館長らが基調講演する。午前11時から午後2時。同博物館地階ホール。定員200人、当日先着順。 河内飛鳥歴史ウォーク「玉手山古墳群を歩く」は、6月1日(土)開催。定員45人。往復はがきで事前申込必要。5月17日(金)必着。 このほか、一般向けの講演会、同博物館学芸員による展示解説なども予定されている。

 春季特別展「百舌鳥・古市古墳群出現前夜」についての問合せ、申込みなどは、同博物館(0721-93-8321、〒585-0001南河内郡河南町大字東山299)まで。

 

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