大県遺跡発掘調査成果速報展開催 府教委文化財保護課と共催

2013年6月21日

 柏原市立歴史資料館(同市高井田)では、大阪府教育委員会文化財保護課と共催で、スポット展示「大県遺跡発掘調査成果速報展」を開催する。同市平野1・2丁目付近の旧国道170号の拡幅工事に伴う府教委文化財保護課の最新の発掘調査で出土した、古墳時代のふいご羽口、鉄滓(てっさい)など鍛冶関連遺物や縄文土器、須恵器など計約30点を展示する。6月28日(金)から8月24日(土)、午前9時30分から午後4時30分。月曜休館。入館無料。

 大県遺跡は、同市大県地区から平野地区にかけて広がる複合遺跡。大部分は宅地化しているが、古墳時代から奈良時代の集落跡や古墳時代の鍛冶関連遺構などで知られる。昭和60年の柏原市教育委員会の調査では、同市立堅下小学校(平野2丁目)の敷地内から多数の鍛冶関連遺構が出土した。現在、同遺跡内では、平成24年度から大阪府の手で旧国道170号の拡幅工事が進められており、工事に伴う今回の発掘調査でも多数の鍛冶関連遺物や縄文土器などが出土している。これらの出土品については、今年2月に地元の住民集会所、平野会館(平野1丁目)で速報展が開催されたが、主に地元住民を対象にした1日だけの展示だったことから、地元以外の市民も広く対象にして最新の出土品も含めた今回の速報展の開催となった。

 同歴史資料館と府教委文化財保護課では、「かつて柏原の地域に栄え、地下に埋もれた古代の文化と技術に思いを馳せてもらえれば」などと話している。

 同速報展について、くわしくは、同歴史資料館(072-976-3430)まで。

 

大県発掘工事

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