大阪教育大学夏季集中講義「博物館経営論」 今年も市立歴史資料館で開講

2013年8月9日

 柏原市旭ヶ丘4の大阪教育大学(長尾彰夫学長)の夏季集中講義「博物館経営論」が、8月6日、今年も同市高井田の同市立歴史資料館(安村俊史館長)の3階研修室で開講された。今年は、同大学学芸員資格課程(担当・山田正行教授)の学生ら計12人が講義を受けた。昨年と同様、安村館長が講師を務めた。

 「博物館経営論」は学芸員資格を取得するのに単位修得が必要な科目の一つ。同教育大学では、昨年から夏休み期間中の8月に集中講義で開講しており、博物館経営の実際を学ぼうと、内1日を同歴史資料館での講義に充てている。今年の集中講義期間は、8月5日から9日の5日間。

 学生たちは、午前10時30分から同歴史資料館の運営についての講義を受けたほか、常設展や開催中の夏季企画展「難波より京に至る大道を置く」を見学。併せて、同歴史資料館隣接の史跡高井田横穴公園で線刻壁画を持つ横穴などを見学し、12時30分ごろ解散した。学生たちは、実物史料の展示方法や説明パネルの表示形式など、博物館展示の実際を熱心に見学していた。

 博物館などの専門職である学芸員になるためには、国の資格である学芸員資格が必要とされている。学芸員資格を取得するためには、「博物館経営論」など文科省所定科目の単位修得と併せて博物館実習が義務付けられている。同歴史資料館では、毎年、大阪教育大学など複数の大学の依頼を受けて、これらの実習生についても受け入れており、今年は8月20日から25日の日程で受け入れる。

 

教育大講義

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