恒例、大和川の企画展 今年のテーマは「大和川のおいたち」 9月24日(火)~12月8日(日)

2013年8月30日

 柏原市立歴史資料館(同市高井田)は、今年も宝永元年(1704)の大治水工事、大和川の付替え(川違え)を統一テーマにした企画展を開催する。今年の個別テーマは「大和川のおいたち」。例年どおり付替え関係の説明パネルや古文書などを展示するほか、約2万年前から現在までの大和川の姿や大阪平野の変遷などを紹介する。9月24日(火)から12月8日(日)、午前9時30分から午後4時30分。月曜休館。入館無料。

 今回の主な展示品は、大和川と大阪平野の2万年間の変遷を表示したパネルや付替え関係の古文書類、堤防比較調査図、川違嘆願書、堤切所之覚、河内国絵図、川違新川図など計約30点。当時の工事用道具、スキ、クワ、モッコの実物も展示する。

 同歴史資料館では、「大和川は、どのように変わってきたのか。川の変遷を通じ、付替え工事などについての理解をいっそう深めてもらえれば」などと話している。

 同企画展について、くわしくは、同歴史資料館(072-976-3430)まで。

毎年、個別テーマを変えて開催
 大和川の付替えを統一テーマにした企画展は、同歴史資料館の恒例。秋季企画展として、毎年この時期に開催している。統一テーマの下に毎年、個別テーマを設けており、昨年は、「水を治める」を個別テーマに付替え以後の治水対策などを紹介した。一昨年は、「大和川の風景」を個別テーマに付替えで農地化した元の川筋の変遷を取り上げた。大阪府内の小学生の郷土史学習に役立つよう、学校で付替えを学習する小学4年生を意識した展示としているが、一般の来館者も十分楽しむことができる。毎年、個別テーマを変えているので、楽しみにしているリピーターも少なくないという。期間中、学校単位で見学に訪れる小学生は、毎年約8千人に上っており、最近3年間は毎年増加傾向にある。

 

大和川のおいたち

お問い合わせ

文化財課
582-0015 柏原市高井田1598-1(柏原市立歴史資料館内)
電話072-976-3430
ファクシミリ:072-976-3431