市教委文化財課の石田主幹が 安堵町(奈良県)文化財保護審臨時委員に

2014年9月1日

柏原市教育委員会文化財課の石田成年主幹(52)が、このほど、安堵町(奈良県生駒郡)文化財保護審議臨時委員に就任した。任期は、9月1日から平成27年3月31日まで。

 石田主幹は、平成8年(1996)以来、柏原市内の近代化遺産(土木遺産)の調査研究を続けており、いわば近代化遺産研究のエキスパート。最近では、平成21年に約80年ぶりに発見された鉄道トンネル(同市亀の瀬)の調査研究に取り組むほか、社団法人土木学会関西支部の土木遺産支部推薦委員会調査部会委員や奈良県の近代化遺産総合調査委員会委員を務めるなど、精力的に活動している。

 安堵町は、平成24年度に文化財保護条例を施行し、現在、文化財保護審議会を中心に同町内の文化財保護に向けて積極的に取り組んでいる。今年度は、「天理軽便鉄道 橋梁跡」の町文化財指定を目指していることから、このほどの就任要請となった。担当の同町歴史民俗資料館(同町東安堵)では、「保存の在り方について、石田主幹の指導や助言をいただければ」などと話している。

 

【近代化遺産】

 日本の近代化に貢献した土木や産業などに関係する建造物。幕末から第2次世界大戦末ごろまでに造られた、工場、発電所、ダム、トンネル、鉄道、橋、炭鉱など。重要文化財や登録文化財の対象となる。

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