今年の特集展示第1弾のテーマは「午、馬、ウマ」 市立歴史資料館

2014年1月24日

 柏原市立歴史資料館(同市高井田)は、今年(平成26年)の特集展示第1弾として、今年の干支にちなんで「午、馬、ウマ」をテーマに取り上げる。3月29日(日)まで。午前9時30分から午後4時30分。月曜休館。入館無料。

 馬は、わが国でも古くから飼育され、柏原市内の遺跡や古墳からも馬の骨や馬具などが発掘されている。今でこそ、一般に見かけることは少なくなったが、かつては運送業や農作業になくてはならないものとして、広く親しまれていた。

 主な展示は、市内の平尾山古墳群などから出土した金属製馬具(6世紀後半)、馬形埴輪(6世紀前半)や太平寺遺跡出土の土馬(8世紀)、農耕用のマグワ (馬鍬)、わらで作った馬用の沓(くつ)(馬用のわらじ)など。土馬は、全長約20センチの土製の馬で、儀式に使われたと思われる。馬形埴輪は、高さ約 50センチの逸品で、古墳時代の馬の姿を知ることができる貴重な資料。マグワは、幅約1メートル10センチ 奥行き約1メートル 高さ約80センチの大きさがあり、田や畑を耕すために馬や牛に引かせていた農作業用具。昭和20年ごろまで、市内の農家で実際に使用されていた。馬用の沓は、明治時代のもので、 現在のように蹄鉄(ていてつ)が普及する前、わが国ではこうした沓を馬にはかせていた。実物が残っているのは珍しいという。

 展示では、併せて、「日本書紀」に見える、現在の柏原市とその周辺を舞台にした「赤馬伝説」についても紹介している。

 同歴史資料館では、「柏原と馬の関わりを、この機会にぜひ」と話している。同歴史資料館では、昨年4月から2階常設展示室の一画に特集展示コーナーを設け、テーマを決めて、数か月ごとに展示替えしている。

 特集展示について、くわしくは、同歴史資料館(072-976-3430)まで。

 

ウマ展1

ウマ展2

お問い合わせ

文化財課
582-0015 柏原市高井田1598-1(歴史資料館内)
電話072-976-3430
ファクシミリ:072-976-3431