旧大阪鉄道亀瀬隧道(かめのせずいどう)をテーマに 柏原市教委石田主幹が講演 近つ飛鳥博物館 冬季特別展 調査成果報告会で

2014年3月7日

 開催中の大阪府立近つ飛鳥博物館(白石太一郎館長)平成25年度冬季特別展「歴史発掘お おさか2013-大阪府発掘調査最新情報-」の調査成果報告会で、柏原市教育委員会文化財課の石田成年主幹が「旧大阪鉄道亀瀬隧道」をテーマに講演する。 3月22日(土)午後1時から午後4時(うち講演時間は60分)。定員200人。受講には、当日の入館券などの提示が必要。当日正午から同博物館1階ロ ビーで整理券配布。

 旧大阪鉄道亀瀬隧道(トンネル)は、現在のJR関西本線(大和路線)のトンネルで、柏原市峠地区の通称・亀の瀬にある。明治25年(1892)の開通。 昭和6年(1931)に同地区で発生した大規模な地すべりで崩壊したと思われていたが、平成20年11月、奇跡的に崩壊を免れていた一部の区間が約80年 ぶりに発見された。当時の鉄道トンネルの工法を知るうえで貴重な資料であり、災害史や交通史を語るうえでも欠かせないことから、昨年2月、同市の文化財に 指定された。石田主幹は、同市教育委員会の担当者として同トンネルの調査にかかわったほか、幕末期から第2次世界大戦期を対象とする近代化遺産研究の第一 人者であるところから、今回の講演依頼となった。

 当日は、石田主幹のほか、八尾市文化財研究会の坪田真一さん(「八尾市久宝寺遺跡―古墳時代後期の建物群を中心に―」)と枚方市文化財研究調査会の井戸 竜太さん(「枚方市禁野本町遺跡―奈良・平安時代の百済寺北方に拡がる都市的様相―」)の計3人が、それぞれのテーマで講演する。

 府立近つ飛鳥博物館平成25年度冬季特別展「歴史発掘おおさか2013-大阪府発掘調査最新情報-」は、4月6日(日)まで開催。午前10時から午後5 時(入館は午後4時30分まで)。月曜休館。一般600円、65歳以上と高校生大学生400円、中学生以下など無料。近鉄長野線「喜志」駅から金剛バス阪 南線「阪南ネオポリス」下車、風土記の丘入口から徒歩約8分。

 同冬季特別展や調査成果報告会などについて、くわしくは、同博物館(0721-93-8321)まで。

 

亀瀬隧道トンネル

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