松岳山古墳をテーマに特集展示

2014年4月9日

 柏原市立歴史資料館(同市高井田)は、4月8日(火)から9月下旬まで同市国分市場の史跡松岳山(まつおかやま)古墳をテーマに特集展示している。「松岳山古墳復元」と題して、同市の市民歴史クラブ(長澤星二会長・18人)の会員が製作し た、同古墳の100分の1サイズの全体復元模型と8分の1サイズの石室復元模型を中心に楕円筒埴輪や家形埴輪など、同古墳の出土品などを展示している。午 前9時30分から午後4時30分。月曜休館(月曜が祝日と重なるときは開館)。入館無料。

 松岳山古墳は、4世紀の前方後円墳で、全長は約130メートルあるとみられ、同市内で最大の規模を持つ。松岳山古墳群の一つで、かつては美山(みやま) 古墳と呼ばれていた。後円部の墳頂部中央に石棺がむき出しになっており、その南北両端に高さ約2メートルの用途不明の板石が立てられている。明治10年 (1877)に当時の堺県令、税所篤(さいしょ・あつし)が調査しており、そのときのようすを記録した地元の堅山新七による文書が、さきごろ、約100年ぶりに発見されて話題を集めるなどした。7世紀の人物である船氏王後の墓誌(国宝)は、この付近から出土したとされ、大正11年(1922)に後円部が国の史跡に指定された。周辺の古墳からは、三角縁神獣鏡や歯車形碧玉(はぐるまがたへきぎょく)製品(いずれも重文)、碧玉製腕飾り(同市指定文化財)などが出土している。

 特集展示について、くわしくは、同歴史資料館(072-967-3430)まで。

 

松岳古墳模型

お問い合わせ

文化財課
582-0015 柏原市高井田1598-1(歴史資料館内)
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