玉手山1号墳でボヤ 近くのハイツでは車両火災

2014年5月8日

 5月6日午後3時ごろ、柏原市片山町の玉手山1号墳(4世紀の前方後円墳)の前方部東側 斜面で、枯草が燃えるボヤがあった。

 柏原羽曳野藤井寺消防組合藤井寺分署から柏原市教育委員会文化財課に入った連絡によると、6日午後3時09分に消防署へ通報があり、同17分、消防車が現場到着、約10分後には消し止めたとのこと。約12メートル×約5メートルの範囲の枯草がまだら模様に焼けており、現 場にはマッチの燃えカスが落ちていたという。さらに、その約20分後には、現場から南東約100メートルにあるハイツの駐車場で車両火災が発生した。古墳のボヤと車両火災との関連は不明だが、連続放火も疑われる事態に消防署では当面、付近をパトロールする方針。玉手山1号墳では、平成19年と22年にもボヤが起こっている。同文化財課では、危険防止はもとより、文化財保護の観点からも再発防止を呼びかけるなど、対策をとっていきたいとしている。

 玉手山1号墳は、10数基の前方後円墳や円墳などで構成される玉手山古墳群の最も北に位置する古墳。全長約110メートル。一帯は、4世紀の古墳群であ ると同時に大坂夏の陣(1615)の古戦場でもある。豊臣方の後藤又兵衛が討死した場所で、玉手山1号墳の後円部墳頂には徳川方の奥田三郎右衛門の墓が残 されている。

 現在、周辺一帯は住宅街となっている。

 

1号墳でボヤ1

1号墳でボヤ2

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