柏原市教職員初任者研修フィールドワーク今年も行われる 大坂夏の陣関連史跡など見学

2014年8月1日

 7月30日、柏原市教職員初任者研修恒例のフィールドワーク、市内史跡見学ウォーキング が行われた。今年は、慶長19年(1614)の大坂冬の陣、慶長20年(1615)の大坂夏の陣から400年にあたることから、大坂夏の陣の古戦場である 同市玉手地区を巡る約4キロがコースに選ばれた。今年の参加者は、小・中学校の初任教員や教職経験の少ない講師ら計25人(男性12人、女性13人)。同 市教委指導課から中西弘指導主事が同行した。今年は、同市立歴史資料館の安村俊史館長がウォーキングリーダーと講師を務めた。

 参加者らは、午前9時45分に同市国分本町の近鉄大阪線河内国分駅に集合。中西指導主事による事前説明の後、午前10時ごろ安村館長の案内でウォーキン グに出発した。安村館長の説明を聞きながら、徳川方の武将・奥田三郎右衛門の碑や大坂夏の陣古戦場跡碑などを見学、正午ごろ再び河内国分駅に戻った。一帯 は、大坂夏の陣の古戦場であるとともに10数基の前方後円墳や円墳などで構成される4世紀の古墳群(玉手山古墳群)でもある。奥田三郎右衛門や豊臣方の武 将・後藤又兵衛らが討死した場所で、奥田三郎右衛門の碑が建っているのは玉手山1号墳(前方後円墳)の後円部墳頂。大坂夏の陣の古戦場跡碑は、1号墳の近 く、同市立体育館横に建っている。同7号墳の後円部墳頂には、両軍の供養塔がある。

 当日は、朝から夏の日差しが照りつけウォーキングには厳しい気候。参加者らは暑さにまいりながらも、蝉しぐれの中、17世紀の古戦場と4世紀の古墳群を興味深く見学していた。同行した中西指導主事は、「今日の経験を今後の授業づくりに活かして欲しい」などと話していた。

 

【教職員初任者研修】

 公立学校の教員としての資質向上のため、毎年、同市教委指導課の担当で行われている。フィールドワークなどの統一 テーマは「体験的な活動を活用した授業づくり」。内容は、主として授業研究などだが、郷土の歴史や市内の文化財についての知識を深め、文化財愛護の意識を 高めることによって資質の向上につなげようと、フィールドワークとして史跡見学ウォーキングも行われている。

 

初任者研修1

初任者研修2

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